2025年7月15日 (火)

災害時の避難場所開場実習のお知らせ

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 もしたった今大震災が起こったらどうなるのだろう。

 大災害時、北大江地区では災害時避難所に指定されている中央高校と大手前高校に集まって協力しあおうと呼びかけています。

 その場に集まったメンバーで何ができるか、混乱を恐れずとにかくやってみます。北大江地域活動協議会(http://kitaooekyougikai.jimdo.com/)、北大江連合振興町会と協働で、2回連続で実施します。

 学校が避難所の場合、開校時間内か開校時間外かで条件が大きく違います。大手前高校では、定時制課程開校時間内を想定し、定時制課程教職員との合同で、中央高校では開校時間外を想定し、実施します。

 いずれもグランドが一時避難場所に指定されており、通常は鍵がかかっています。地域の鍵保管者よりも帰宅困難者が先に集まっている中で、誰がどういう条件でグランドに入れる鍵を開けるかシミュレーションしてみます。

 小中学校が避難場所になっている地域と違い、普段あまり訪問する機会がない場所が災害時の地域の活動・情報の拠点になります。地域で協力し合って災害を生きのびる活動に興味のある方は申込んでご参加ください。→申込フォーム

【7月15日(火)19:15~20:45 at 大手前高校】
通用門前に集合し、まず、地域の有志の大手前高校避難場所の準備リーダーが通用門の鍵を開け、避難者をグランドに誘導する実習をします。その後、グランドで避難者全員が手分けして、備蓄物資庫の物資を使い、持ち場に分かれて最低限必要な臨機の対応を実習します。内容により中央区役所と中央消防署の職員にご指導いただきます。(地域保管の鍵で開けられる屋内避難場所がグランド横の体育館棟の1~2階というのが特徴です。)

【9月4日(木)19:30~21:00 at中央高校】
正面玄関に集合して、まず、地域の有志による避難場所での準備などの対応の分担と、中央高校避難場所の準備リーダーが南側グランドの鍵を開けて避難者をグランドに誘導する実習をします。その後、グランドで避難者全員が手分けして、備蓄物資庫の物資を使い、持ち場に分かれて最低限必要な臨機の対応を実習します。内容により中央区役所と中央消防署の職員にご指導いただきます。(地域保管の鍵で開けられる屋内避難場所が校舎の7~8階にあるのが特徴です。)

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2025年3月14日 (金)

北大江地域防災力向上フォーラムの様子

1  3月14日にエルおおさかで、北大江地域防災力向上フォーラム「発災直後の初期対応…現場での判断力を鍛える/防災講座&ゲーム」を、中央区役所、中央消防署、東警察署の協力で開催しました。(北大江地域活動協議会、北大江連合振興町会との共催)

2  前半の講座では、兵庫県立大学の紅谷昇平先生から「災害現場での判断力を鍛える」というテーマで、いざという時の現場での判断のためには「守るべき原理、原則」や「目的・優先順位」を日ごろから共有しておくのが重要であることや、善意のボランティアの判断に責任が問われる場合についてなど、実践的な活動のヒントをいただきました。

25031419  後半のゲームでは、「某マンション」「某ビル」「中央高校避難場所」「大手前高校避難場所」「地域災害対応本部」の5つのグループに分かれて話し合いながら、初期対応で優先される任務や想定される出来事のシールを建物や地域の図面の該当場所に貼り、出来事に対して「自力で対処する」「支援を求める」「対処しない」などを仕分けしました。支援を求める出来事などは連絡シートで関係機関に支援を要請したり相互に連絡したりし、その回答に対する対応の確認もしました。

25031429  ゲームの後、関係機関から、大災害時に想定される被害に対し、消防も救急・救命も対応しきれないので、自力での初期消火、けがをしない等対応できる備えが必要であると指摘がありました。

25031435  紅谷先生からは、回を重ねてゲームのリアリティが高まり現場での判断に役立つだろうということや、家具だけでなく書籍の下敷きで死ぬ例があり注意が必要だなどの講評をいただきました。

25031418  地域活動協議会、連合振興町会、まちづくり実行委員会では、今回の成果を地区防災計画(案)臨機対応版と、夏から秋に予定している災害時の避難場所開場実習に活かし、地区の防災力をさらに高めていきたいと考えています。

25031430  参加者は31名、アンケート回答は23件で、ほとんどの方が続けて参加したいという回答でした。

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2024年11月 5日 (火)

災害時の避難場所開場実習at大手前高校の様子

241105017 11月5日(火)19:15~21:00、北大江連合振興町会・北大江地域活動協議会との共催で「災害時の避難場所開場実習」を実施しました。

大災害時には、自らや家族等の安全確保をしたうえで集まる地域の有志よりも先に、帰宅困難者をはじめとする避難者が避難場所に集まってくると思われます。地域有志はその中で、手分けして地域の災害対応や、2つの高校での臨機の対応を始めることになります。
241105050 各高校は、運動場が一時避難場所に指定され、校舎等も含めて災害時避難所に指定されているので、本来はまず運動場に避難し、避難者が自宅で生活できないのを確認して災害時避難所を開ける流れになります。
また、一時避難場所といっても、公園と違い高校の運動場は開校時間内も開校時間外も開いていません。

今回は以下の方針で実習を開始しました。
○発災直後は避難場所を開錠せず、まず集まった地域有志が地域の災害対応の役割分担し活動を開始する
241105059 ○大手前高校定時制課程開校時は学校担当者が備蓄物資庫から臨機対応物資を搬出し地域有志による準備隊の到着を待つ
○大手前高校を担当する準備隊が指揮し、避難者全員が運動場で役割分担して臨機の避難場所対応の準備を行なう
○臨機の災害対応の準備が出来たら、避難場所と状況に応じて改めて役割分担し運営を開始する

19:15 大手前高校通用口集合、北大江地域活動協議会会長開会宣言、進行役による状況想定の説明の後、地域避難者から大手前高校準備隊リーダーを選びました。この間、高校定時制では担当職員が備蓄物資庫から目印のついた臨機対応物資を出し、ブルーシートに241105064 整理しました。

集合した避難者は大手前高校避難場所準備隊のリーダーの指揮のもと、全員でグランドに移動し、臨機の対応準備を役割分担し、班ごとのゼッケンをつけました。高校の職員や生徒も役割分担して参加しました。

19:30 以下の6班に分かれ、リーダーから渡されたアクションカードに沿って実習しました。
241105067 ○本部班:各班への物資の提供と各班からの報告・指示の記録実習
○総務・情報班:区役所職員の指導により、防災行政無線による連絡と情報収集・伝達、特設公衆電話・携帯ラジオ使用の実習
○管理・設営班:屋内避難場所の開錠と点検、ガス式発電機と投光器の設置・点灯
○管理・衛生班:区役所職員の指導により、簡易トイレの使用実習、トイレの管理方法確認
○誘導・救護班:消防署職員の指導により、応急救護や搬送等の備蓄物資点検と活用実習
241105070 消火班:消防署職員の指導により、可搬式ポンプの設置・運用体験

20:05 一旦集合して、ここまでが臨機対応で必ず必要な活動で、次のステップは避難者がどこに待機するかによって変わってくるということと、再度役割分担する必要があるという説明があり、撤収を開始。

20:15 体育館棟1階小競技場に全員集合し、
241105074 区役所職員に指導により、ダンボールベッドとパーティションの組み立ての実習をしました。

20:35 小競技場でふり返りをしました。
○各班から実習内容の報告がありました。
・各班からの報告は少なかった
・特設公衆電話・防災行政無線がスムーズに実習できた
241105083 ・携帯ラジオが見つからなかった
・暗闇での鍵開けに不安がありまた足もtぽの安全確保も必要
・LEDランタンを他の班が先に持ち出し探すのに手間取った
・簡易トイレ使用のポイントを知ることができた
・傷病者等を搬送する基本を知ることができた
241105091 ・可搬式ポンプの起動には力とコツが必要

○関係機関から助言をいただきました。
・防災意識の高さを肌で感じられる実習であり継続が望まれる。
・熱心な実習により活動の際に抑えるべきポイントをつかむことができよかった。
241105099 ・非常に良い実習なので体験したことを家族や近所の人に伝え地域の防災力を高めよう。

○高校からも意見をお聞きしました。
・生徒にはあらかじめ希望を聞いて役割ゼッケンを配り、傍観者にならないよう意識をもって共助の体験をすることができた。

241105102 ○兵庫県立大学の紅谷先生から講評をいただきました。
・大災害時には地域と学校が補い合い助け合う必要があるため、合同実施は良い体験になる。生徒も楽しめたようでよかった。
・階段での簡易担架搬送は学校やマンションでも役立つ実習になる。
・危険場所への早急の立ち入り禁止措置や殺気立った避難者への対応など、本部による誘導が重要。
・アクションカードには完成版の図などがあればわかりやすい。

○最後にアンケートをに回答記入いただきました。
 参加者は関係機関も含め約90名、アンケート回答は27件でした。

 今年は久々に高校生が参加し、大きな進展がありました。 同時に実態に近い混乱も見え、 たった今災害が起こったとしてできることや、 考えておくべき課題(たくさんありますが)の共有を進めることができました。


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2024年9月 5日 (木)

災害時の避難場所開場実習at中央高校の様子

9月5日(木)19:30~21:00、北大江連合振興町会・北大江地域活動協議会との共催で「災害時の避難場所実習」を実施しました。

大災害時には、自らや家族等の安全確保をしたうえで集まる地域の有志よりも先に、帰宅困難者をはじめとする避難者が避難場所に集まってくると思われます。地域有志はその中で、手分けして地域の災害対応や、2つの高校での臨機の対応を始めることになります。
各高校は、運動場が一時避難場所に指定され、校舎等も含めて災害時避難所に指定されているので、本来はまず運動場に避難し、避難者が自宅で生活できないのを確認して災害時避難所を開ける流れになります。
また、一時避難場所といっても、公園と違い高校の運動場は開校時間内も開校時間外も開いていません。

今回は以下の方針で実習を開始しました。
○発災直後は避難場所を開錠せず、まず集まった地域有志が地域の災害対応の役割分担し活動を開始する
○中央高校を担当する準備隊が指揮し、避難者全員が運動場で役割分担して臨機の避難場所対応の準備を行なう
○臨機の災害対応の準備が出来たら、避難場所と状況に応じて改めて役割分担し運営を開始する

19:30 中央高校校長挨拶、北大江地域活動協議会会長開会宣言、進行役による状況想定の説明の後、地域参加者が役割分担して地域の災害対応を開始する実習をしました。

Img_4261 地域の災害対応本部物資を保管できる会館を持たない北大江地域では、地域対応物資も避難場所・避難所対応物資も中央高校の備蓄物資庫に保管せざるを得ません。実習を重ねる中で、大手前高校の避難場所開場に必要な物資を入れたリュックなど、地域の臨機対応に必要な物資をすぐに持ち出せるようにする必要があると考え、昨年地域の臨機対応物資を入れたキャリーケースをつくって備蓄物資庫の一番出しやすいところに保管しています。時間が許せば地域有志でこのキャリーケースと長机1台を運んで臨機対応本部を設営する体験をしておきたいのですが、今回は事務局で準備し説明するにとどめました。

Img_4264 また、集まった地域有志が地域の災害対応を分担する実習をした上で、避難場所の開場場実習に移ることができたらよいのですが、想定している「本部隊」「大手前高校避難場所準備隊」「中央高校避難場所準備隊」「総務隊」「地域調査隊」「初期消火・救助隊」「北大江公園保全隊」各2名以上には到底足りないメンバーしか参加していないため、「中央高校避難場所準備隊」の担当だけを決めて避難場所開場実習を開始しました。

24090512 中央高校避難場所準備隊のリーダーの指揮のもと、全員で道路を挟んだ南側のグランド構内に移動し、備蓄物資庫から避難場所の臨機対応物資(黄色テープが目印)をグランド外(駐輪場)に敷いたブルーシートに運んで並べ、リーダーがグランドの鍵開けして全員がグランドに集合しました。そこで、臨機の対応準備を役割分担し、班ごとのゼッケンをつけました。

20:00 以下の5班に分かれ、リーダーから渡されたアクションカードに沿って実習しました。
○本部班:各班への物資の提供と各班からの報告・指示の記録実習
Img_4270 ○総務・情報班:区役所職員の指導により、防災行政無線による連絡と情報収集・伝達、特設公衆電話・携帯ラジオ使用の実習
○管理・設営班:クラブハウストイレ、校舎出入口、7階8階屋内避難場所の開錠と点検、ガス式発電機の機構確認
○管理・衛生班:区役所職員の指導により、簡易トイレの使用実習、トイレの管理方法確認
○誘導・救護班:消防署職員の指導により、応急救護や搬送等の備蓄物資点検と活用実習

24090515 20:25 一旦集合して、ここまでが臨機対応で必ず必要な活動で、次のステップは避難者がどこに待機するかによって変わってくるということと、再度役割分担する必要があるという説明があり、撤収を開始。

20:30 校舎玄関ホールに全員集合し、
区役所職員に指導により、ダンボールベッドとパーティションの組み立ての実習をしました。

24090525 20:50 校舎玄関ホールでふり返りをしました。
○各班から実習内容の報告がありました。
・各班への役割分担が比較的スムーズだった
・特設公衆電話・防災行政無線・携帯ラジオがスムーズに実習できた
・暗闇での鍵開けに不安があり番号つけなどの工夫が必要
Img_4284 ・簡易トイレ使用のポイントを知ることができた
・傷病者等を搬送する基本を知ることができた

○関係機関から助言をいただきました。
・災害はいつ起こるかわからないので日ごろの備えが重要であり実習を継続してほしい
・災害時消防署は火災対応が最優先になる。救急対応など自助・共助の力をつけるためには顔の見える実習が重要
・実習での体験は大きな力になるがみんなが集まれるとは限らないので周りの人に伝えておいてほしい
・避難場所・避難所が安全な場所と思わず、お子さんや女性が犯罪の対象にならないような注意が必要

○兵庫県立大学の紅谷先生から講評をいただきました。
・先行持出物資に黄色テープを貼り、まずブルーシートに並べるアクションは良いアイデア
・ソーラーパネルと蓄電池が備蓄物資に加わっているなら、ガス式発電機より先に蓄電池で照明を確保するのが有効
・能登半島地震などを背景に参加者の増加が見られ、防災への関心の高まりを活動の継続に活かしてほしい
・中央高校との連携を深める実習方法を検討してほしい
・実習や実践の検討とともに、7階8階を避難場所とする構成について検討してほしい

○最後にアンケートをに回答記入いただきました。
 参加者は約40名、アンケート回答は21件でした。

 今年は新たな参加者も増え、大きな進展がありました。 同時に実態に近い混乱も見え、 たった今災害が起こったとしてできることや、 考えておくべき課題(たくさんありますが)の共有を進めることができました。


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2024年3月15日 (金)

地域防災力向上フォーラムの様子

24031563 3月15日にエルおおさかで、北大江地域防災力向上フォーラム「能登半島地震から学ぶ 震災直後の初期対応/防災講座&ゲーム」を、中央区役所、中央消防署、東警察署の協力で開催しました。(北大江地域活動協議会、北大江連合振興町会との共催)

24031518  前半の講座では、兵庫県立大学の紅谷昇平先生から「震災直後の初期対応のポイントと令和6年能登半島地震の教訓」というテーマで、発災直後から避難生活に至るまで関連死を招くことのない備えの必要性や方策など、自助・共助の力を高める活動のヒントをいただきました。

24031532  後半のゲームでは、「某マンション」「某ビル」「中央高校避難場所」「大手前高校避難場所」「地域災害対応本部」の5つのグループに分かれて話し合いながら、初期対応で優先される任務のシールを建物の図面の該当場所に貼ったり、24031514 「安否確認」や「安全点検」などの役割分担ごとに出来事カードを引いて、対応を「自力で対処する」「他グループに連絡する」「対処しない」に仕分けし、相互に連絡したり、消防署や区役所など関係機関に協力要請し回答を確認したりしました。

24031530  ゲームの後、関係機関から、災害時は消防活動が最優先になり救急や救助ができないので、初期消火や閉じ込め救助などに自力で対処できるよう備える必要があると指摘がありました。

24031527  紅谷先生からは、このようなゲームが実際の対応での判断基準の共有や、自助・共助のための人間関係づくり、自らに必要な備えの気づきなどに効果的だというコメントをいただきました。

24031544  地域活動協議会、連合振興町会、まちづくり実行委員会では、今回の成果を臨機の災害対応方針づくりと、夏に予定している災害時の避難場所実習に活かし、地区の防災力をさらに高めていきたいと考えています。

24031536  参加者は30名、アンケート回答は21件で、ほとんどの方が続けて参加したいという回答でした。

 

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2023年9月 7日 (木)

災害時の避難場所実習at中央高校の様子

9月7日(木)19:30~21:00、北大江連合振興町会・北大江地域活動協議会との共催で「災害時の避難場所実習」を実施しました。

7月の大手前高校実習に引き続き、2025年地区防災計画(案)改定に向けて作成中の、臨機の災害対応方針を試行することができました。

大災害時には、自らや家族等の安全確保をしたうえで集まる地域の有志よりも先に、帰宅困難者をはじめとする避難者が避難場所に集まってくると思われます。地域有志はその中で、手分けして地域の災害対応や、2つの高校での臨機の対応を始めることになります。
各高校は、運動場が一時避難場所に指定され、校舎等も含めて災害時避難所に指定されているので、本来はまず運動場に避難し、避難者が自宅で生活できないのを確認して災害時避難所を開ける流れになります。
また、一時避難場所といっても、公園と違い高校の運動場は開校時間内も開校時間外も開いていません。

今回は以下の方針で実習を開始しました。
○発災直後は校舎を開錠せず、まず集まった地域有志が地域の災害対応の役割分担し活動を開始する
○そのうち中央高校の準備担当が指揮し、避難者全員が運動場で役割分担して臨機の避難場所対応の準備を行なう
○臨機の災害対応の準備が出来たら、避難場所と状況に応じて改めて役割分担し運営を開始する

昨年は、参加者が正面玄関前に集合した19:30に雨が降り始めたので、校舎を開錠し1階玄関ホールで実習を開始しましたが、今年は想定通り校舎には入らず実習を開始しました。

23090708 進行役による状況想定の説明の後、地域参加者が地域の災害対応を分担する実習をしましたが、想定している「本部隊」「大手前高校避難場所準備隊」「中央高校避難場所準備隊」「総務隊」「地域調査隊」「初期消火・救助隊」「北大江公園保全隊」各2名以上には到底足りないメンバーしか参加していないことを確認しました。

23090713 地域の会館に本部物資を準備できる地域と違い、北大江地域では、まず地域の災害対応を開始するためにはそのための物資を区別して中央高校の備蓄物資庫から先に持ち出す必要があります。今年の大手前高校実習では避難場所での臨機の対応準備のために地域の本部から大手前高校に運ぶリュックを作成しましたが、このリュックも含め他の担当にも必要と思われる地域の臨機対応物資を入れたキャリーケースをつくり進行役から紹介しました。備蓄物資庫の一番出しやすいところの保管します。

23090734 続いて、地域有志で役割分担した中央高校避難場所準備隊のリーダーの指揮のもと、全員で道路を挟んだ南側のグランド構内に移動し、備蓄物資庫から避難場所の臨機対応物資(黄色テープが目印)をグランド外に運んで並べ、リーダーがグランドの鍵開けしてグランドに集合しました。そこで、参加者全員が臨機の対応準備を役割分担し、班ごとのゼッケンをつけました。

20:00 以下の5班に分かれ、リーダーから渡されたアクションカードに沿って実習しました。
23090721 ○本部班:本部位置の検討と報告・指示の記録実習
○総務・情報班:区役所職員の指導により、防災行政無線による連絡と情報収集・伝達、特設公衆電話使用の実習
○管理・設営班:クラブハウストイレ、校舎出入口、7階8階屋内避難場所の開錠と点検
○管理・衛生班:区役所職員の指導により、簡易トイレの使用実習、トイレの管理方法確認
○誘導・救護班:消防署職員の指導により、応急救護等の備蓄状況点検と活用実習

23090736 20:25 一旦集合して、ここまでが臨機対応で必ず必要な活動で、次のステップは避難者がどこに待機するかによって変わってくるということと、再度役割分担する必要があるという説明があり、撤収を開始。

20:40 校舎玄関ホールに全員集合し、
区役所職員に指導により、ダンボールベッドとパーティションの組み立ての実習をしました。

23090728 20:50 校舎玄関ホールでふり返りをしました。
○各班から実習内容の報告がありました。
・各班から本部への報告はなかった
・特設公衆電話の端子は暗い中では探すのが大変
23090754 ・鍵開けのタイプがいろいろで初めての人には無理
・余震を考えると校舎内に入るときはヘルメットが必要ではないか
・トイレでランタンがすぐ使用できる準備が必要
・備蓄された救護物資では少人数への簡単な処置しかできない

○関係機関から助言をいただきました。
・実習で得たヒントを活かし実際の現場では周りの人を指導してほしい
・備蓄物資や資機材の不足を各家庭などからの持ち込みや身近にある物の使い方の工夫で補ってほしい
・実習での体験は大きな力になるがみんなが集めれるとは限らないので周りの人に伝えておいてほしい

○兵庫県立大学も紅谷先生から講評をいただきました。
・今回は雨が降らず良かったが、悪天候もイメージして実習しよう
・新たな取組みでの気づきを活かしてかしてバージョンアップしよう
・アクションカードの作成により仕組みが整ってきた
・実習や実践の検討とともに、7階8階を避難場所とする構成について検討してほしい
・コロナ禍の経験を振り返り対応を見直す時期ではないか

○最後にアンケートをに回答記入いただきました。
 参加者は約30名、アンケート回答は21件でした。

 今年も大きな進展がありました。 同時に実態に近い混乱も見え、 たった今災害が起こったとしてできることや、 考えておくべき課題(たくさんありますが)の共有を進めることができました。


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2023年7月18日 (火)

災害時の避難場所実習at大手前高校の様子

7月18日(火)19:15~20:45、北大江連合振興町会・北大江地域活動協議会との共催、大手前高校定時制課程との合同で「災害時の避難場所実習」を実施しました。

19:15からとはいえ猛暑下での実習になりましたが、地域内外からの参加がありました。23071804

高校開校時には、校内で生徒等の安全確保や校舎の安全確認を行なっている間も、玄関前には避難者が集まってくると思われます。一方、地域の自主防災組織では、自らや家族等の安全確保をしたうえで、有志がいったん地域の対策本部に集まり、手分けして2つの避難場所(大手前高校と中央高校)へ向かうことになります。
各高校は、運動場が一時避難場所に指定され、校舎等も含めて災害時避難所に指定されているので、本来はまず運動場に避難し、避難者が自宅で生活できないのを確認して災害時避難所を開けるということになります。

23071820 今回は以下の想定で実習しました。
○発災直後は校門を開錠せず、避難所協力担当の高校職員は臨機対応物資を備蓄物資庫から出して準備する
○自主防災組織有志が到着後、避難者全員で避難場所を運営することを確認の上で校門を開錠し運動場に集合する
○そのまま運動場に待機するか、建物内の使用するかは区役所の判断を待つこととし、いずれにしろ必要な作業を手分けして行う

23071830 申込参加者は、19:15に校門前に集合し、進行役から実習の想定説明を受けた後、自主防災組織有志が隊長となり、避難者全員による運営を確認しました。

この間、高校職員は備蓄物資庫から臨機対応物資を、事務室から防災行政無線とポータブル発電機用ガスボンベを出して、校門の開錠立会に向かいました。

23071831 19:30 避難者は高校職員の校門到達を待って校門を開け運動場に集合整列し、臨機の対応を行なう6班に分かれて実習しました。
○本部班:各班の活動の統括と物資の提供管理、指示・報告の記録の実習
○総務・情報班:区役所職員の指導により、防災行政無線による連絡と特設公衆電話設置の実習
○管理・設営班:ポータブル発電機と投光器の設置・点灯、屋内避難場所の点検と開錠
○管理・衛生班:区役所職員の指導により、簡易トイレの使用実習、トイレの管理方法確認
23071836 ○誘導・救護班:消防署職員の指導により、応急救護等の備蓄状況点検と活用実習
○消火班:消防署職員の指導により、可搬式ポンプの設置と起動体験、

20:05 一旦集合して、ここまでが臨機対応で必ず必要な活動で、次のステップは避難者がどこに待機するかによって変わってくるということと、再度役割分担する必要があるという説明があり、撤収。

20:15体育館棟の小競技場に全員集合して
区役所職員に指導により、グループに分かれてダンボールベッドとパーティションの組み立ての実習をしました。

20:35小競技場でふり返りをしました。
○各班から実習内容の報告がありました。
・鍵が合わない、鍵の室名表示がわかりにくい
・トイレ管理の初動の重要性を認識した

23071838 ○関係機関から助言をいただきました。
・実際に備蓄物資を使ってみた成果を活かして本番では他の人を指導してほしい
・救急箱の中身など救護物資が圧倒的に不足しているので自ら生活なタオルなどを持ち寄ってほしい
・可搬式ポンプの使い方は器具庫や機器に表示があるので確認して使ってほしい
・実習のことを知人に広めて防災への関心を高めてほしい

23071847 ○兵庫県立大学も紅谷先生から講評をいただきました。
・鍵の不具合など毎回の課題発見はむしろ継続の成果であり意義がある
・本部を体育館に近接させることで上階からのガラス落下などの心配が減った
・ダンボールベッド実習は次の行動判断に役立つ
・トイレが我慢できないなど計画通り進まないことの覚悟も必要

23071871 ○最後にアンケートをに回答記入いただきました。
 参加者は約40名、アンケート回答は18件でした。

 今年も大きな進展がありました。 同時に実態に近い混乱も見え、 たった今災害が起こったとしてできることや、 考えておくべき課題(たくさんありますが)の共有を進めることができました。


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2023年3月17日 (金)

北大江地域防災力向上フォーラムの様子

Img_4233    3月17日(金)18:00~20:00、エルおおさかで、北大江地域活動協議会 、北大江連合振興町会と共催の、北大江地域防災力向上フォーラム「マンション・ビル・避難場所での臨機の災害対応/実践講座&ゲーム」を、中央区役所、中央消防署、東警察署の協力で開催しました。

Img_4234  前半は、兵庫県立大学の紅谷昇平先生から、「災害医療と要配慮者対応」というテーマで、大災害時における全国的な傷病者対応の枠組みや避難時の要配慮者対応の留意点など、臨機の際に活かせる活動のヒントをいただきました。

Img_4223  後半のゲームでは、「某マンション」「某ビル」「中央高校避難場所」「大手前高校避難場所」「地域災害対応本部」の5つのグループと「関係機関」に分かれ、それぞれで「安否確認」や「安全点検」などの役割分担をし、役割ごとに出来事カードを引いて、対応を「自力で対処する」「他グループに連絡する」「対処しない」に仕分けし、連絡する出来事については「連絡シート」をつくって、相互に連絡・回答しあいました。他のグループに連絡しても期待した答えは返ってきませんでした。

Img_4224  ゲームの後の各グループからの発表では、対処したくてもできないことが多い現状が認識できたとか、判断できないことをどこに聞けばよいか知りたいなどの意見がありました。

Img_4230  紅谷先生からは、このゲームにより他の場所で起こっていることをイメージしながら災害対応ができるようになるだろうという評価と、出来事対応に気を取られると全体状況を見失いかねないから気をつける必要があるなどのコメントをいただきました。

Img_4225  地域活動協議会、連合振興町会、まちづくり実行委員会では、今回の成果を臨機の災害対応方針づくりと、夏に予定している災害時避難所実習に活かし、地区の防災力をさらに高めていきたいと考えています。

Img_4250  参加者は29名、アンケート回答は21件で、ほとんどの方が続けて参加したいという回答でした。

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2022年9月 1日 (木)

災害時の避難場所実習at中央高校の様子

9月1日(木)19:30~21:00、北大江連合振興町会・北大江地域活動協議会との共催で「災害時の避難場所実習」を実施しました。

昨年は、感染症拡大防止のためオンラインで避難場所でのトリアージのイメージトレーニングをしましたが、今年は事前申込み制ながら現地での実習とし、地域内外からの参加がありました。7月12日の大手前高校実習に引き続き、コロナ禍でメンバーを絞って行った避難場所実習やオンラインフォーラムなどの成果をもとに作成中の、臨機の災害対応方針を試行することができました。

大災害時には、自らや家族等の安全確保をしたうえで集まる地域の有志よりも先に、帰宅困難者をはじめとする避難者が避難場所に集まってくると思われます。地域有志はその中で、手分けして地域の災害対応や、2つの高校での臨機の対応を始めることになります。
各高校は、運動場が一時避難場所に指定され、校舎等も含めて災害時避難所に指定されているので、本来はまず運動場に避難し、避難者が自宅で生活できないのを確認して災害時避難所を開けるということになります。
また、一時避難場所といっても、公園と違い高校の運動場は開校時間内も開校時間外も開いていません。

22090105 今回は以下の方針で実習を開始しました。
○発災直後は校舎を開錠せず、まず集まった地域有志が地域の災害対応の役割分担し活動を開始する
○そのうち中央高校の準備担当が指揮し、避難者全員が運動場で役割分担して臨機の避難場所対応の準備を行なう
○臨機の災害対応の準備が出来たら、7階、8階に屋内避難場所がある校舎を開錠する

22090130 実際には、申込み参加者が正面玄関前に集合した19:30に雨が降り始めたので、校舎を開錠し1階玄関ホールで実習を開始しました。

進行役による状況想定の説明の後、まず、参加者を地域参加者と地域外からの参加者に分かれ、地域参加者が地域の災害対応を分担する実習をしました。

22090119 続いて、中央高校での災害対応を担当する地域参加者(避難場所準備隊長)の指揮のもと、参加者全員で臨機の対応準備を役割分担し、備蓄物資庫から臨機対応物資を集合場所に運びました。

20:00 以下の5班に分かれ、避難場所準備隊長から渡されたアクションカードに沿って実習しました。
○本部班:本部位置の検討と報告・指示の記録実習
22090127 ○総務・情報班:区役所職員の指導により、防災行政無線による連絡と情報収集・伝達、特設公衆電話使用の実習
○管理・設営班:ポータブル発電機と投光器の設置・点灯、屋内避難場所の開錠と点検
○管理・衛生班:区役所職員の指導により、簡易トイレの使用実習、トイレの管理方法確認
○誘導・救護班:消防署職員の指導により、応急救護等の備蓄状況点検と活用実習

22090116 20:30 一旦集合して、ここまでが臨機対応で必ず必要な活動で、次のステップは避難者がどこに待機するかによって変わってくるということと、再度役割分担する必要があるという説明があり、撤収を開始。

20:40 全員集合してふり返りをしました。
○各班から実習内容の報告がありました。
22090121 ・実習の体験から在宅避難の重要性がわかる
・様々な立場の人の意見を次のステップに活かそう

○関係機関から助言をいただきました。
・実習の成果を地域に情報発信する工夫が必要
22090134 ・各避難場所での災害対応を具体化するためには、学校と地域との協議が必要

○兵庫県立大学も紅谷先生から講評をいただきました。
・臨機の対応の実習を通じ次のステップをイメージしよう
・中央高校と大手前高校の役割分担の検討が必要
・夜間は小さな明かりだけでは対応が大変であり、照明器具だけでもすぐに出せるようにした方が良い

○最後にアンケートをに回答記入いただきました。
 参加者は約40名、アンケート回答は25件でした。

 今年も大きな進展がありました。 同時に実態に近い混乱も見え、 たった今災害が起こったとしてできることや、 考えておくべき課題(たくさんありますが)の共有を進めることができました。

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2022年7月12日 (火)

災害時の避難場所実習at大手前高校の様子

7月12日(火)19:15~20:45、北大江連合振興町会・北大江地域活動協議会との共催、大手前高校定時制課程との合同で「災害時の避難場所実習」を実施しました。

昨年は、感染症拡大防止のため参加者を限定して募集をしましたが、今年は事前申込み制ながらコロナ前の募集方法に戻し、地域内外からの参加がありました。大手前高校定時制課程との合同での実習は、回を重ね、3月のフォーラムでもイメージトレーニングを行なうことにより、より具体化して行うことができました。

高校開校時には、校内で生徒等の安全確保や校舎の安全確認を行なっている間も、玄関前には避難者が集まってくると思われます。一方、地域の自主防災組織では、自らや家族等の安全確保をしたうえで、有志がいったん地域対策本部に集まり、手分けして2つの高校へ向かうことになります。
各高校は、運動場が一時避難場所に指定され、校舎等も含めて災害時避難所に指定されているので、本来はまず運動場に避難し、避難者が自宅で生活できないのを確認して災害時避難所を開けるということになります。

22071204 今回は以下の想定で実習しました。
○発災直後は校門を開錠せず、避難所協力担当の高校職員は臨機対応物資を備蓄物資庫から出して準備する
○自主防災組織有志が到着後、避難者全員で避難場所を運営することを確認の上で校門を開錠し運動場に集合する
○そのまま運動場に待機するか、建物内の使用するかは区役所の判断を待つこととし、いずれにしろ必要な作業を手分けして行う

22071209 申込参加者は、19:15に校門前に集合し、進行役から実習の想定説明を受けた後、自主防災組織有志2名が隊長となり、避難者全員による運営を確認しました。

この間、高校職員は備蓄物資庫から臨機対応物資を、事務室から防災行政無線とポータブル発電機用ガスボンベ、会議室から長机を出して、校門の開錠立会に向かいました。

22071210 19:30 避難者は高校職員の校門到達を待って校門を開け運動場に集合整列し、臨機の対応を行なう6班に分かれて実習しました。
○本部班:本部位置の検討と報告・指示の記録実習
○総務・情報班:区役所職員の指導により、防災行政無線による連絡と情報収集・伝達の実習
○管理・設営班:ポータブル発電機と投光器の設置・点灯、屋内避難場所の開錠と点検
○管理・衛生班:区役所職員の指導により、簡易トイレの使用実習、トイレの管理方法確認
22071241 ○誘導・救護班:消防署職員の指導により、応急救護等の備蓄状況点検と活用実習
○消火班:消防署職員の指導により、可搬式ポンプの設置と起動体験、

20:15 一旦集合して、ここまでが臨機対応で必ず必要な活動で、次のステップは避難者がどこに待機するかによって変わってくるということと、再度役割分担する必要があるという説明があり、撤収を開始。

22071218 20:30 全員集合してふり返りをしました。
○各班から実習内容の報告がありました。
・積み重ねにより活動がより具体的になってきた
・インバウンドにも伝わる臨機の対応の検討が必要

22071233 ○関係機関から助言をいただきました。
・実習の成果はマンション等での対応にも活かせる
・様々な立場の人が一緒に取組む活動の継続が重要

○兵庫県立大学も紅谷先生から講評をいただきました。
・実習の継続により課題が知ることができ意義がある。
・雨模様での実習実施は初めてであり、これを契機に様々な状況想定をして、問題点を先取りすると良い。

○最後にアンケートをに回答記入いただきました。
 参加者は約50名、アンケート回答は27件でした。

 今年も大きな進展がありました。 同時に実態に近い混乱も見え、 たった今災害が起こったとしてできることや、 考えておくべき課題(たくさんありますが)の共有を進めることができました。

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