9月4日(木)19:30~21:00、北大江連合振興町会・北大江地域活動協議会との共催で「災害時の避難場所開場実習」を実施しました。
大災害時には、自らや家族等の安全確保をしたうえで集まる地域の有志よりも先に、帰宅困難者をはじめとする避難者が避難場所に集まってくると思われます。地域有志はその中で、手分けして地域の災害対応や、2つの高校(中央高校と大手前高校)での臨機の対応を始めることになります。
各高校は、運動場が一時避難場所に指定され、校舎等も含めて災害時避難所に指定されているので、本来はまず運動場に避難し、避難者が自宅で生活できないのを確認して災害時避難所を開ける流れになります。
また、一時避難場所といっても、公園と違い高校の運動場は開校時間内も開校時間外も開いていません。
今回は以下の方針で実習を開始しました。
○発災直後は避難場所を開錠せず、まず集まった地域有志が地域の災害対応の役割分担し活動を開始する
○中央高校を担当する準備隊が指揮し、避難者全員が役割分担して臨機の避難場所対応の準備を行なう
○臨機の災害対応の準備が出来たら、避難場所と状況に応じて改めて役割分担し運営を開始する
(雨天のため運動場で予定していた役割分担を高校1階玄関ホールで行いました)
19:30 北大江地域活動協議会会長挨拶、進行役による状況想定と、地域の災害対応方針(地区防災計画(案))の説明をしました。
地域の災害対応本部物資を保管できる会館を持たない北大江地域では、地域対応物資も避難場所・避難所対応物資も中央高校の備蓄物資庫に保管せざるを得ません。実習を重ねる中で、大手前高校の避難場所開場に必要な物資を入れたリュックなど、地域の臨機対応に必要な物資をすぐに持ち出せるよう、地域の臨機対応物資を入れたキャリーケースをつくって備蓄物資庫の一番出しやすいところに保管しています。時間が許せば地域有志でこのキャリーケースと長机1台を運んで臨機対応本部を設営する体験をしておきたいのですが、今回は事務局で準備し説明するにとどめました。
また、集まった地域有志が地域の災害対応を分担する実習をした上で、避難場所の開場場実習に移ることができたらよいのですが、想定している「本部隊」「大手前高校避難場所準備隊」「中央高校避難場所準備隊」「総務隊」「地域調査隊」「初期消火・救助隊」「北大江公園保全隊」各2名以上には到底足りないメンバーしか参加していないため、「中央高校避難場所準備隊」の担当だけを決めて避難場所開場実習を開始しました。
本来なら中央高校避難場所準備隊のリーダーの指揮のもと、全員で道路を挟んだ南側のグランド構内に移動し、備蓄物資庫から避難場所の臨機対応物資(黄色テープが目印)をグランド外(駐輪場)に敷いたブルーシートに運んで並べ、リーダーがグランドの鍵開けして全員がグランドに集合、そこで臨機の対応準備を役割分担という流れとなるのですが、雨天のため臨機対応物資は事務局が事前に玄関ホールに運び、玄関ホールで役割分担と班ごとのゼッケン着用、活動物資の引き渡しを行ないました。
19:50 以下の5班に分かれ、リーダーから渡されたアクションカードに沿って実習しました。
○本部班:各班への物資の提供と各班からの報告・指示の記録実習
○総務・情報班:区役所職員の指導により、防災行政無線による連絡と情報収集・伝達、特設公衆電話使用の実習
○管理・設営班:階段を移動し7階8階屋内避難場所の開錠と点検、蓄電池、投光器、ランタンの設置確認
○管理・衛生班:区役所職員の指導により、簡易トイレの使用実習、トイレの管理方法確認
○誘導・救護班:消防署職員の指導により、応急救護や搬送等の備蓄物資点検と活用実習
20:25 一旦集合して、ここまでが臨機対応で必ず必要な活動で、次のステップは避難者がどこに待機するかによって変わってくるということと、再度役割分担する必要があるという説明があり、実習物資を撤収。
20:30 玄関ホールに全員集合し、
区役所職員に指導により、ダンボールベッドとパーティションの組み立ての実習をしました。
20:50 校舎玄関ホールでふり返りをしました。
○各班から実習内容の報告がありました。
・避難場所の鍵の引き渡しに不備があった
・特設公衆電話・防災行政無線がスムーズに実習できた
・暗闇では機器の取説が読みにくい、実習での慣れが必要
・トイレをきれいに保つことの重要性を知ることができた
・担架での搬送には10人程度が必要
○関係機関から助言をいただきました。
(区役所職員は災害対応のためダンボールベッド・パーティションの組立て実習終了をもって退場)
・実習を通じた地域住民や事業所等のつながりづくりが大切
・発災直後、警察は避難場所の運営に直接かかわることはできないが、周辺のパトロール等で協力する
・避難者になったとき、一人1日3ℓの水を持ち出してほしい
○兵庫県立大学の紅谷先生から講評をいただきました。
・雨天により、予定を変更しての実習になったが無事終了してよかった
・継続して参加し別の班の活動も体験してほしい
・LED投光器やランタン、蓄電池など使いやすく進化しているものの体験ができた。使ってみることにより各種装置の使い分け知ることができる
・ガスボンベなどの使用期限などの管理が必要である
・パーティションやテントは自宅やマンションなどでも活用可能性がある
・備蓄されている資機材を実際に使ってみての気づきが実践に役立つ
・中央高校では7階・8階が屋内の避難場所に想定されているが、停電した場合は物の運搬やトイレ使用の際にエレベーターが使えず、どのような場合に部屋を使用するか検討しておく必要がある
○最後にアンケートをに回答記入いただきました。
参加者は約30名、アンケート回答は19件でした。
今年は雨天のため活動が限定されたため、実態に近い混乱が若干少なめでした。その中で、たった今災害が起こったとしてできることや、 考えておくべき課題(たくさんありますが)の共有を進めることができました。
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